屋根の結露対策は?
屋根の結露対策にはどのような方法があるのでしょうか。
大きくは3つの対策方法があるので見ていきましょう。
・屋根裏に暖気を入れない
できるだけ屋根裏に暖気を入れないのが重要です。
屋根裏の結露の主な原因がこの暖気の滞留によって起こります。
そのためそもそもできるだけ天井裏にこの暖気が入り込まないようにしますが、限界がありますよね。
・暖気が入っても逃げれるようにする
暖気が入ってしまったときに、その暖気が逃げられる換気棟をとりつけます。
この方法が屋根裏の結露対策としては一番効果的です。
換気棟とは以下のような屋根の頂点につけられている部分の事を言います。
・できるだけ屋根材に近いところで断熱をする
屋根は通常、屋根材が一番外気に触れる側にあって、それから防水シート、そしてコンパネと3層になっています。
結露を防ぐにはこの外気に冷やされる屋根材に一番近い部分で断熱をすると効果的です。
そうすれば暖気が屋根材に触れることが無くなり、結露が大幅に防げます。
以上、屋根の結露対策についてでした。
ちなみに屋根にも寿命があって、そもそも結露ではなく雨漏りという可能性も否定できません。
屋根の塗装剤によって寿命が大きく変わるのですが、詳しくは以下サイトをご参考ください。
結露と雨漏りの見分け方
結露と雨漏りの見分け方にはどのようなものがあるのでしょうか。
結露と雨漏りはどちらも住宅が最も苦手で害が大きい水に関係していますが、まったく違う原因で発生するので対策も変わります。
まずはどちらなのかを見極めることが大事なんですね。
①明らかに一部分だけ濡れている
明らかに天井や壁など一部分が濡れている場合は雨漏りになります。
結露の場合はそこまで大胆に湿ることはないので、触ってぴしゃっとお水の感覚があればそれは雨漏りです。
②水滴が天井から落ちてくる
天井から水滴が落ちてきている場合も雨漏りになります。
結露で水滴が継続的に落ちてくるほど水分が溜まることは稀です。
そのため天井から水滴が継続的に落ちてくるときは雨漏りを疑って下さい。
③壁紙クロスや天井材が黒ずんでいる
壁紙のクロスや天井が黒ずんでいる場合、黒カビが発生しています。
結露の場合は内部結露と言って壁の内部が結露によって黒カビが発生し、それがクロスや天井にうっすらと出てくることがあります。
このケースは結露になりますね。
カーテンの結露が酷い場合は以下ご参照ください↓
ですが、本当に雨漏りなのか、結露なのかを見極めるには雨漏り業者に散水調査や赤外線調査をしてもらわないと100%みきわめるのは難しいです。
これらの調査には10~20万円程度かかってしまいますが、雨漏りを放置して後から甚大な被害が判明するよりはましです。
明らかに継続的に水滴が垂れてくるなど雨漏りが怪しい場合は業者に調査を依頼してください。
結露で風を当てるのは?
結露で風を当てる対策があります。
これは結露ができる原理からとてもロジカルな方法でもあるんです。
窓全体が外気によって冷えることで、窓の温度が下がります。
するとその窓に触れた空気が冷え、冷えた空気は水蒸気を保有できず水変えてしまうことで結露が起こります。
ということは逆に温かい空気であれば水蒸気を保有できるので、窓を温めることで結露が起こりにくくなります。
そんな時に役に立つのが扇風機で、扇風機の風を弱にして首降りで窓全体に当てると、部屋の暖房が直接窓にあたって窓の温度が上がり、結露が10分程度でなくなるんです。
デメリットとしてはすべての窓を補えるだけの扇風機がないので(笑)結露が特に気になる窓に対してやってみると良いと思います。
本当に10分ぐらいで結露が消えて面白いので、やってみてくださいね。
結露の温度差は何度?
結露が発生する室内と外気との温度差は何度なのでしょうか。
実は単純に温度差だけではなく、室内の湿度も結露には影響しています。
よく湿度が〇%を超えると結露が発生しやすいと聞きますが、それは正確には正しくはなく室温や窓などの結露が起こる箇所の温度と関係しています。
飽和水蒸気量という言葉があって、空気は暖かければ暖かいほど空気中の水蒸気をたくさん抱え込むことができるんです。
逆に冷たい空気は水蒸気を保持することができないという自然の仕組み、これらも結露に関係しています。
室温に対して保持できる水蒸気の量は例えば以下のような例です。
10度・・・9.4g/m3
20度・・・17.3g/m3
30度・・・30.3g/m3
ということは、室温を異常なまでに上げればそれだけ空気中の水蒸気を抱えることができるので、結露は起こらないことになりますが・・・そんなことは電気代が馬鹿にならないし、快適ではないのでやりませんよね。
このように結露が発生する温度差が何度かだけでは測りえない部分があります。
色々と調査をしたところ、「九州住環境研究会 相対湿度と露点温度」と検索をすると、気温と湿度から結露が始まる温度を表したマトリックス表が出てくるので、参考にしてみてください。
結露防止塗料の効果は?
結露防止塗料とその効果について調べてみました。
結露防止塗料として有名なのはあのガイナなどの塗料を開発した塗料メーカー日進産業の「ノン結露」です。
このノン結露を結露発生箇所に塗ると、結露がほぼ発生しなくなり、またカビなどが生えるのも抑制してくれます。
ではどのような仕組みでこのノン結露は結露を防いでくれているのでしょうか。
それにはノン結露に含まれている塗料が関係しています。
・吸水性特殊セラミック
このセラミックの効果としては、たくさんの水分を含むことができるという点です。
ノン結露は自重の6割以上の水分を吸い取ることが可能で、結露ぐらいの水分であれば余裕で吸い込みます。
また水分を吸い込んだらどうなるのかは次の成分をご覧ください。
・熱反射セラミック
このセラミックは水の侵入で発生する熱量を上手に外に発散するように促す成分で、温度の上昇によってため込んだ水分を発散される効果があります。
この2つの成分によって、大量の水を吸い込み、それを再び室内に発散するを繰り返すので、結露ができることがなくなります。
使用用途としては以下のように様々な場所に使えます。
押し入れ壁面・風呂場周辺・洗面所周辺・その他建物壁面
冷風吹出口・冷蔵倉庫・冷凍倉庫・冷蔵車・冷凍車・コンテナ
配管・サッシ・窓・タンク・エアコン・分電盤・操作盤
その他、結露発生箇所
結露に悩んでいたご家庭が太鼓判を押す塗料です。
公式ページによると価格は以下の通りです。
●ノン結露 1セット(下塗り材7kg、仕上げ材15kg)
定価 白色:80,000円(税抜き) 着色:82,000円(税抜き)
以上、結露防止塗料とその効果についてでした。
結露時期はいつ?
結露の時期は冬と思われがちですが、本当にそうなのでしょうか。
色々と調べていると面白いことが分かってきました。
結論から言いますと、冬場と夏場に結露は起こります。
冬は換気をしないので、家の中の水道や台所から発生する水蒸気、人の呼吸に含まれている水蒸気が原因となっています。
外気が冷たくそれが窓ガラスを冷やし、部屋の中の水分がガラスにつくとそれが水滴となるという最もオーソドックスな結露です。
逆に夏は湿気が多く、また換気の機会も多いので外部から水分が侵入して結露の原因になります。
夏場に起こりがちな結露としては、地下室などが結露になりがちですが、もう一つ冷房が効いている部屋の横隣の冷房の効いていない部屋の壁内部に結露が発生することがあります。
ガラスなどに水滴がつく結露を表面結露と呼ぶのに対して、このように壁の内部にできる結露は内部結露と呼びます。
この内部結露がやっかいで、気が付かないうちに壁の内部でカビを生やし、それがダニの餌になってダニが繁殖させ木材を一気に腐らせます。
また、断熱材も水分を含み過ぎて本来の機能を発揮できなくなり、次第に水分を含んでぶくぶくになった断熱材が下に落ちてしまうこともあります。
このような恐ろしい内部結露はもちろん冬場の結露でも発生します。
対策としてはやはり換気が一番有効ですので、寒くてもこまめに換気をする癖をつけてくださいね。
窓が結露でびしょびしょなら
窓が結露でびしょびしょな時の対策について紹介させてください。
ここで紹介するのは特に追加でお金がかからない方法ばかりです。
①何よりも換気!
まずは何よりも換気です。
恐らく冬場なので外気が入ってきて寒いと思いますが、それでも10分程度こまめに換気をするだけでも結露はかなり防ぐことができます。
特に寝ている間の人間の呼吸の中に含まれている水蒸気が朝の結露にもつながってくるので、寝る前に一度換気をしておくことをおススメします。
②中性洗剤を使う!
台所の中性洗剤を20倍ぐらいに薄めて、それを布に湿らせてガラスを軽く引きます。
その後別の不要なタオルなどで乾拭きを上からすると結露を防ぐことができます。
これは中性洗剤によって窓ガラスに水滴がつきにくくなる働きを利用したものです。
ちょっと面倒ですがかなりおすすめの方法です。
③換気扇をつけっぱなしにする!
台所やお風呂の換気扇をつけっぱなしにすることで換気ができ、結露を防ぐことができます。
毎年結露に悩んでいた方が換気扇をつけっぱなしにした年だけ結露がまったく起こらなかったということもあるぐらいです。
以上、窓が結露でびしょびしょのときにおすすめの3つの対策でした。